食育と食の安全
第8回目 食育とは「断食」
インドネシアではイスラム教徒が多い為、毎年、1ヶ月ラマダンがあり、断食が行われる。日の出(5時位)から日没(18時位)まで、一切の食べ物や飲み物を口にしてはいけない。敬謙なイスラム教徒は唾を呑み込むこともしないという。日没から日の出までに、1日分の食事をとる。
特に、地方に行くほどイスラム教徒の比率が高いので、お昼はすべての飲食店が休業してしまう。しかし、夜は多くのお客様がやってくるので、ラマダン時期は通常より売上が上がると言われている。面白いものである。
例えば、ジャカルタのスターバックスでも、日中は店の外側にカーテンをつけて、外から中で飲食している様子が見えないようにしている。
何の為に行うのかと言えば、宗教的な意味合いと、食事のありがたみを理解する為とか、断食を行う方が身体の為にはいいとか、一種の修行だとか言われる。
日没後には、ドカ喰いする人もいるので、身体に良いかどうかは疑問ではあるが、食事のありがたみを体験するということは断食を行う行わないに関わらず、必要だと思う。