食育と食の安全
第2回目 食育とは「ありがたみ②」
娘も息子も、ナスが苦手だった。またズッキーニもあまり好きでない。
これを克服すべく、妻の誕生日に、妻から野菜カレーがリクエストされた。僕と子供たちで野菜カレーにチャレンジ。人参、ジャガイモ、玉ねぎはもちろんのこと、そこにマッシュルームと挽肉、そしてナスとズッキーニが投入された。もちろん、野菜はほとんど子供たちで切って、僕はその補佐。
炒めている時から、野菜のいい出汁がどんどん出てきて、何とも言えない野菜スープのいい香りがキッチンに充満してきた。カレーを投入して、夜まで寝かせた。
ご飯は、雑穀米。やはり健康にいいので、市販の十六穀米を白米に混ぜている。これがカレーと相性がいい。
結果はというと、あんなに苦手だったナスもズッキーニも、こんなに美味しいなら毎日食べられる! こんな美味しいカレー食べたことない! と大好評。自分たちで作ったこともあると思うし、カレーのルーが濃いので、ナスやズッキーニの味が薄まっていることもあるかも知れない。
いずれにせよ、苦手な野菜を、美味しく食べられたということが良かったと思う。
全くやり方は違うが、僕も苦手なトマトを克服したきっかけはこうだ。ある時、母がどこかからか美味しいトマトを箱でもらってきた。それで、僕に「このトマト10個食べられたら1万円あげる」と言われた。僕はトマトが大の苦手だったが、欲に目がくらんでチャレンジした。約1時間位かけて丸一個食べた。しかしその時点でギブアップ。しかしながら、トマト1個丸ごと食べられたという自信がつき、少しずつ食べていけるようになって、今ではトマトは大好物。
いずれにしても、共通しているのは、苦手なものを食べられたという自信。
何でも美味しく食べられるということに越したことない。