食育と食の安全
第3回目 食育とは「ありがたみと食事のマナー」
インドネシアにいて気になることの一つに、インドネシア人の食事のマナーがある。
ここでも、主食はご飯で、よく皿の真ん中にご飯を置いて、その周りを取り囲むようにおかずを乗せて食べることがある。
僕は、ご飯を一粒残さず食べると驚かれる。ほとんどの人がご飯もおかずも中途半端なままで終わる。ほとんど食べつくしていても、ご飯粒は数十粒はまず残っている。別に中国のように、少し残すのが礼儀ということでもない。
日本では、お米は特別なもので、一粒たりとも残さずに食べるのが当たり前。おかずを残すことはあっても、ご飯は残さない。こういう食文化、食事のマナーは本当に素晴らしいと思うし、やはり次世代にも伝えていかねばならない大事なことだと思う。
以前、米のありがたみを子供たちにも分からせようと、自宅でバケツ稲を栽培したことがある。しかし収穫できずに失敗した。お米は本当に育てるのが大変で、時間をかけて育てていくものなのだと伝えたかったが、うまくいかなかった。
しかし、インドネシアにいても、日本人なので、ご飯は残さずに食べるということはずっと続けていきたいと思う。こういう所から、日本の良さをインドネシア人にも伝えられると思う。